副院長、循環器病センター センター長
鈴木 秀治 ( Shuji Suzuki)
総合内科、循環器内科、循環器病センター
専門・得意分野 | 内科、循環器内科 |
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略歴 | 平成1年 大阪医科大学医学部卒業 |
資格・免許 | 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定循環器専門医 臨床研修指導医 博士(医学) |
CARDIOVASCULAR CENTER
患者さまとのコミュニケーションを大切にして「全身を診る」。心の通った循環器病センターを目指します。
「患者さまの全身を診る」ことを心がけ、血液検査などのデータはもちろん、患者さまとのコミュニケーションを大切にした、「患者さまの訴え」を中心に診療を進めます。他院で心臓の病気の可能性を指摘された方はもちろん、「心臓の病気かどうか分からないけど」という方でも気兼ねなく受診していただき、予防も含めて対応していけるような心の通ったセンターを目指しています。
「神戸百年記念病院 循環器病センター」では、心臓を中心とした血管など循環器に関する病気の検査と治療から、循環器の病気になる前の段階、予防医療までを診療範囲とし、循環器のエキスパートたちが、地域における循環器診療を専門的に担うことを目指しています。
心臓の病気は、早期発見(診断)・早期治療がとても大切です。循環器の病気を発症した後ではなく、その前の予防の段階から関わっていく必要があります。エキスパートである医療者や設備が整った「センター機能」を整備し、日頃から患者さまに関わることが地域の循環器診療にも必要になってきています。
副センター長の水口医師は、日本循環器学会専門医でこれまで心臓カテーテル治療は 1,000 件以上の経験があります。
また、水口医師は、希少かつ難治性の疾患である「中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)」の診療にも携わるなど、専門知識と技術は多岐にわたります。加えて、日本内科学会総合内科専門医として、内科全般に関する広範な経験を生かし、「患者さまの全身を診る」ことをモットーに掲げ、質の高い診療を行っています。
当センターでは、心臓カテーテル検査および治療に際して、患者さまの負担がより少ないとされる手首の血管からのカテーテル挿入を優先的に選択しています。さらに、特殊なカテーテル治療技術(例えばローターブレーターやダイヤモンドバックなど)を用いることで、患者さまの負担を軽減しています。また、当センターは24時間365日の体制で循環器救急医療に対応しており、緊急時にも迅速かつ適切な治療を提供できるよう心がけています。
冠動脈の狭窄、硬化または痙攣によって心臓が虚血(十分な血液が行き渡らない状態)になり、胸の痛みや圧迫感を感じる病気です。
心臓に十分な血液が供給されずに心臓の筋肉が壊死を起こした状態です。急性心筋梗塞は日本人の三大死因のひとつです。
心臓の電気的刺激が何らかの影響によって極端に早くなったり遅くなったりする病気です。中には命に関わるようなものもあります。
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、不整脈、高血圧性心疾患、心筋症など循環器の疾患に対して検査、治療を行います。
虚血性心疾患を予防するには、その危険因子である脂質異常症、高血圧症、喫煙、糖尿病、高カロリーな食生活、肥満、運動不足、ストレスなど生活習慣病に対する治療も大切です。検査などで数値が気になる方など、まずはお気軽にご相談ください。
心臓カテーテル検査とは、カテーテルを手首またはそけい部の動脈から心臓の血管(冠動脈)や心臓の中まで挿入し、心室内の圧を測定したり造影剤を使用して冠動脈の状態を見たり、心臓の動きを観察する検査です。手首からのカテーテル挿入は、そけい部からの挿入に比べて術後の出血や痛みが少なく、患者さまの負担が軽減されるため、当センターでは診断および治療に際して基本的に手首からのカテーテル挿入を推奨しています。この検査は、カテーテルを血管を通して挿入するため、通常は2~3日程度の入院が必要です。
心臓カテーテル検査の結果、血管のつまり(狭窄)を発見した場合は、カテーテルを使用した治療を行います。血管を広げる方法は主にバルーン治療やステント治療があります。
当センターでは、特に石灰化が進んだ病変に対して、ロータブレーターとダイヤモンドバックを使用しています。これらの特殊なカテーテルを用いた治療は、一定数以上のカテーテル治療を行う施設でのみ実施可能であり、全ての病院で提供されるわけではありません。治療法の選択は、患者さまの病変の特性に基づいて行われ、より適した治療法を選択することにより、石灰化病変に対するより効果的な治療成果を目指しています。
【ロータブレーター】
高度に石灰化した冠動脈において、バルーン治療が効果を示さず血流を改善できない状況では、ロータブレーター治療が適用されます。この方法では、ダイアモンドの微粒子で覆われた回転する先端が毎分 14万~20万回転し、高度に石灰化した冠動脈内のアテロームプラークを切削して血流を回復させることができます。
【ダイヤモンドバック】
ダイヤモンドバックは、カテーテルの先端より数ミリメートル後方に位置する、ダイヤモンドでコーティングされたクラウンが装備されており、高速回転による遠心力で硬い石灰化を効率的に切削します。この技術は、ロータブレーター同様、動脈内空間を広げ、柔らかい組織への影響を最小限に抑え血管損傷リスクを減少させます。従来のロータブレーターと異なり、ダイヤモンドバックはその軌道回転によって石灰化部分を切削し、前進する際だけでなく、後退しながら削ることも可能という特徴があります。
カテーテルを挿入し、高周波通電を流すことで、心筋組織を焼灼させる治療方法です。高周波電流は熱を発生させ、心筋組織を焼灼・瘢痕化させます。瘢痕化した組織では電気刺激が通らなくなり、不整脈の発生を抑制する効果があります。
動脈硬化などにより狭くなった下肢などの血管を拡張し、血流を改善する治療法です。当センターでは、末梢動脈疾患に対する治療法として、足首からの低侵襲アプローチを採用しています。従来、鼠径部からのアプローチが主流でしたが、これには出血リスクが高く、長時間の安静が必要になることがあります。しかし、足首からのアプローチを用いることで、患者さまは手術直後から歩行が可能となり、回復期間が大幅に短縮されます。
ペースメーカー治療は、電気刺激によって脈拍を調節することで、徐脈による症状を改善させます。この手術では、ペースメーカーを体内に埋め込み、心臓の拍動を調節します。不規則な心拍を感知すると、ペースメーカーは電気信号を送り心臓のリズムを正常に戻します。
【リードレスペースメーカー】
リードレスペースメーカーは、2017 年 9 月から日本で保険適用され使用が可能になりました。当センターでは、この植込み手術を行うことが可能です。 従来のペースメーカーと異なり、リードレスペースメーカーは電極線を使用せずに小型デバイスを心臓に直接植込むことで、リードに関連する合併症のリスクを軽減し、患者さまの生活の質を向上させます。当センターで手術を受けた患者さまからは、体への違和感がなく快適に過ごせると高い評価をいただいております。
副センター長の水口医師は、希少難病である「中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)」の診断経験があり、正しい知識を広めるためにさまざまな取り組みを行っています。
中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)は、血液中の中性脂肪に問題がなくても、中性脂肪を細胞内で分解する酵素の異常があるため、細胞内に中性脂肪が蓄積する疾患です。血液検査では中性脂肪が高くならないため、診断が難しいのが特徴です。この疾患が進行すると、血管や心筋に中性脂肪が蓄積し、血管の狭窄や心不全が発症する可能性があります。推定潜在患者数 4~5 万人のところ、これまで診断された患者さまは 600 人程度にすぎず、多くの方が診断されずにいると考えられます。
手術名 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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CAG | 左心カテーテル | 147件 | 189件 | 143件 |
右心カテーテル | 8件 | 7件 | 9件 | |
PCI | 経皮的冠動脈ステント留置術 | 42件 | 84件 | 90件 |
経皮的冠動脈形成術 | 10件 | 27件 | 40件 | |
EVT | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 4件 | 21件 | 17件 |
RFCA | カテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術) | 5件 | 8件 | 16件 |
その他 | 23件 | 23件 | 35件 |
現在、予定されている休診はありません。
急遽、担当医が変わる場合がございますのでご了承ください。
総合内科、循環器内科、循環器病センター
専門・得意分野 | 内科、循環器内科、心臓カテーテル、心エコー |
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略歴 | 平成14年3月 香川大学医学部 卒業 |
資格・免許 |
日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会専門医 日本超音波医学会専門医 日本超音波医学会指導医 日本心血管インターベンション専門医 心臓リハビリテーション指導士 |
所属学会など | 日本内科学会 日本循環器学会 日本超音波医学会 日本心血管インターベンション学会 日本心臓病学会 ヨーロッパ心臓病学会(ESC) 日本不整脈心電学会 日本心臓リハビリテーション学会 |
循環器内科、循環器病センター
略歴 | 平成16年3月 徳島大学医学部医学科 卒業 平成16年4月 横浜旭中央病院 初期研修医 |
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資格・免許 | 日本内科学会総合内科専門医・指導医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本超音波医学会専門医・指導医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 |
循環器内科、循環器病センター
略歴 | 平成24年 帝京大学医学部医学科卒業 平成24年 帝京大学医学部附属病院 初期臨床研修医 平成30年 帝京大学医学部臨床大学院卒業 |
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資格・免許 | 日本内科学会内科認定医 日本循環器学会循環器専門医 医学博士 臨床研修指導医 |