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消化器内科

消化器内科は、食道・胃・十二指腸などの上部消化管、小腸・大腸など下部消化管、さらに肝臓・胆嚢・膵臓など消化器領域全般に渡って広く診療を行っております。

消化器内科スタッフ

消化器内科の診療状況・特長

2022年4月に消化器内科を立ち上げ、9名の消化器内科医が入職し、一部健診や総合診療も兼ねながら、消化器内科領域全般の診療を行っています。日本消化器病学会指導医が1名、日本消化器内視鏡学会指導医が1名、日本肝臓学会指導医が1名、日本消化器病学会専門医が7名、日本消化器内視鏡学会専門医が6名、日本肝臓学会肝臓専門医が3名在籍し、日本消化器病学会認定施設・日本消化器内視鏡学会指導施設・日本肝臓学会関連施設として、消化管・肝・胆・膵の消化器内科全領域で専門的な診断・治療を行うことができます。地域の皆様のお役に立てるよう努力して参りますのでよろしくお願いいたします。

対応疾患・治療

食道
食道癌・逆流性食道炎・食道アカラシア・食道粘膜下腫瘍・食道静脈瘤
胃・十二指腸
胃癌・胃十二指腸腺腫・胃十二指腸潰瘍・胃静脈瘤・胃十二指腸炎・胃十二指腸粘膜下腫瘍・ピロリ菌感染症・機能性ディスペプシア
小腸・大腸
大腸癌・大腸ポリープ・腸炎・憩室炎・虫垂炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・腸閉塞・憩室出血・出血性直腸潰瘍・過敏性腸症候群
ウイルス性肝炎・原発性胆汁性胆管炎・自己免疫性肝炎・NASH(非アルコール性脂肪肝炎)・アルコール性肝障害・肝硬変・薬物性肝障害・肝膿瘍
胆膵
胆管癌・膵癌・胆嚢炎・胆管炎・膵炎・胆石・総胆管結石・胆嚢ポリープ・膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)・自己免疫性膵炎

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

消化管癌の内視鏡的切除術であるESDが、食道・胃・大腸すべての臓器において、巨大病変など困難例も含めて施行することができます。
詳細は消化器内視鏡センター

内視鏡的逆流防止粘膜切除術(ARMS)

逆流性食道炎は、胃液が食道に逆流することで生じ、胸焼けやこみ上げなどの不快な症状が起こります。治療の第一選択は胃酸を抑える薬ですが、この薬が効きにくかったり内服をやめると再発してしまう難治性の方もいらっしゃいます。効果が乏しい場合、これまでは外科手術が推奨されてきましたが、近年内視鏡により逆流防止を行う内視鏡的逆流防止粘膜切除術(Anti-reflux mucosectomy:ARMS)という治療法が開発されました。

当院ではこの治療も行うことができます。詳細は消化器内視鏡センター

内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)

ERCPを行い、胆管・膵管の精査、総胆管結石の除去術やステント留置術を行うことができます。これにより胆管炎や閉塞性黄疸の精査・加療ができます。
詳細は消化器内視鏡センター

肝疾患診療

肝臓専門医が在籍し、日本肝臓学会関連施設として、肝障害の精査・肝硬変の治療はもちろん、精査目的の肝生検やB型肝炎・C型肝炎の抗ウイルス療法、腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法(CART)など、肝疾患診療を専門的に行うことができます。

腹水濾過濃縮再静注法(CART)

特に難治性腹水に対して、腹水濾過濃縮再静注法(CART)を行っています。通常の腹水穿刺よりも多量の腹水を排液し、腹水を濃縮ろ過し再静注することで、自覚的苦痛の改善・循環血漿量の増加・腹圧の軽減などにより患者様のQOLを改善する効果があります。

診療実績

2022年

疾患名 件数
上部内視鏡検査 7381件
大腸内視鏡検査 1629件
大腸ポリープ切除術 472件
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 85件
内視鏡的膵胆管造影(ERCP) 63件
疾患名 件数
内視鏡的止血術(上部) 71件
内視鏡的止血術(下部) 11件
内視鏡的胃瘻造設術 26件
消化管ステント 3件

休診代診

現在、予定されている休診はありません。

担当医表

消化器内科

急遽、担当医が変わる場合がございますのでご了承ください。

女性医師
当院は 神戸市の2次救急輪番病院 に参画しています。 救急患者様は日曜・祝日も24時間受け付けております。

24時間365日 地域救急医療の中核病院として、緊急な治療が必要な患者さまに対応するための受け入れ体制を構築しています。

夜間・休日の救急外来

夜間・休日診療のご案内

外来担当医師

消化器内科部長
福島 豊実 ( Toyomi Fukushima)

総合内科、消化器内視鏡センター、消化器内科

専門・得意分野 内科、消化器内科、消化器内視鏡
略歴 平成1年5月 米国カリフォルニア州ロマリンダ大学医学部 卒業(MD)
資格・免許 米国内科専門医(Diplomate in Internal Medicine)
米国消化器内科専門医(Diplomate in Gastroenterology)
米国公衆衛生学修士(MPH)
米国内科学会上級会員(FACP)
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)|感染症認定医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本病態栄養学会専門医
日本プライマリ―ケア連合学会認定・指導医
日本病院総合診療医学会認定医
日本人間ドック学会専門医
日本医師会認定産業医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
米国心臓協会(AHA)BLS・ACLSインストラクター
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本内科学会JMECCインストラクター
日本摂食嚥下リハビリ―テーション学会認定士
兵庫医科大学医学部非常勤講師

消化器内視鏡センター長
森主 達夫 (Tatsuo Morinushi)

総合内科、消化器センター、消化器内視鏡センター、消化器内科

ドクターズ・インタビュー

専門・得意分野 内科、消化器内科、消化器内視鏡
略歴 平成19年3月 東京医科歯科大学医学部 卒業
資格・免許 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・近畿支部評議員
日本消化器病学会専門医・指導医
所属学会など 日本内科学会
日本消化器学会
日本消化器内視鏡学会

ストーリー

1982年生まれ。出身は神戸です。東京医科歯科大学卒業後、東京医科歯科大学の消化器内科に入局。神奈川県の中核病院で消化器内科医として4年間研修し、消化器内科の基礎を勉強する中、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)に出会いました。

ESD(早期消化癌の内視鏡切除術)との出会いと決意

手術と違い、がんを中からくりぬいて切除するので、臓器が温存され後遺症がない。しかしながら、高度な診断や技術を必要するため病院や施行医によってかなりレベルの差があり、本来内視鏡で切除できるのに、診断や技術が未熟で手術に回るような症例を目の当たりにしてきました。内視鏡で後遺症なく切除してあげられるものは困難例であろうが自分で切除してあげられるようになるため、ESDの専門病院で研修することを決意しました。

ESDで全国的に有名な佐久総合病院(佐久医療センター)に移り、ESDの基礎を勉強しました。

実践経験による研鑽を重ねる

千葉房総半島の中核病院である亀田総合病院では、年間で300例のESD症例数があり、佐久総合病院で学んだことを実践し、症例を多数経験、学会・論文発表も多数行いました。

大腸ESDはESDの中でも高度な技術を要し、その大腸ESDの症例数が日本一多いNTT東日本関東病院では、大腸ESDの技術を学びました。

困難症例と正確性への挑戦

故郷である神戸に帰ってからも、県内でも有数のESD件数をこなし、全周性の病変や瘢痕上の病変など困難例も行いました。また内視鏡によるESDと腹腔鏡下での切除を併用するLECSも施行しています。

困難例含めこれまで500例以上経験してきました。100%近い一括切除率、1%未満の穿孔率(一般的には3~5%)で、安全性を保ちながら確実性の高い治療をこころがけています。これまでの経験を活かし、ここ神戸で苦痛のない質の高い内視鏡検査・治療で患者様に貢献できるよう頑張りたいと思います。

9cm大の早期大腸癌
噴門部の亜全周性の早期胃癌

著作

  • 「食道表在癌内視鏡治療の進歩」Modern Physician 34(5):459-463 2014
  • 「Non‒exposed endoscopic wall‒inversion surgery(NEWS)にて治療した潰瘍合併穹窿部早期胃癌の1例」 ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease Volume 30, Issue 1, 21 - 26 (2014)
  • 「食道原発悪性黒色腫」消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1616-1617
  • 「胃アミロイドーシス」消化器内視鏡 28巻8号 Page1284-1285
  • 「エロモナス腸炎の内視鏡像」胃と腸 53巻4号 477-479
  • 「エロモナス感染症」別冊日本臨床 領域別症候群シリーズ No.11 消化管症候群(第3版)Ⅲ -その他の消化管疾患を含めて- 110-112

石原 祐史 (Yuji Ishihara)

消化器内視鏡センター、消化器内科

専門・得意分野 消化器内科
資格・免許 日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器內視鏡学会専門医
所属学会など 日本肝臓学会

山本 修平 (Shuhei Yamamoto)

総合内科、消化器センター、消化器内視鏡センター、消化器内科

略歴 平成24年 大阪医科大学医学部卒業
平成24年 順天堂病院順天堂大学附属順天堂医院(初期研修)
資格・免許 日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医

福岡 英志 (Eiji Fukuoka)

消化器内視鏡センター、消化器内科

略歴 平成24年3月 神戸大学医学部 卒業
平成24年4月 神戸大学医学部附属病院 初期研修医
資格・免許 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医

髙島 真理 (Mari Takashima)

総合内科、消化器内視鏡センター、消化器内科、健康管理センター

専門・得意分野 消化器内科
略歴 平成13年 鳥取大学医学部医学科卒業
資格・免許 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会肝臓専門医・指導医

大石 崇史 ( Takashi Ohishi)

総合内科、消化器内視鏡センター、消化器内科

略歴 平成21年 帝京大学医学部・医学科卒業
平成21年 市立伊丹病院初期研修医
資格・免許 日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本ヘリコバクター学会感染症認定医
上部消化管内視鏡スクリーニング認定医
大腸内視鏡スクリーニング認定医

箕浦 愛 (Ai Minoura)

消化器内視鏡センター、消化器内科

略歴 平成28年3月 大阪市立大学 医学部 卒業
平成28年4月 JA札幌厚生病院 初期研修医
資格・免許 日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会専門医

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