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泌尿器科

泌尿器科では、膀胱・尿道・腎臓などの尿路系疾患や前立腺・精巣・陰茎などの男性生殖器などの内分泌臓器を対象として診療を行なっております。

泌尿器科の特長

日頃、尿が出にくい、または排尿に時間がかかる(排尿困難)、残尿感がある、昼間または夜間の排尿回数が多い(頻尿)、咳やくしゃみで尿が漏れる(尿失禁)、排尿に痛みをともなう(排尿痛)、尿に血が混じる(肉眼的血尿または顕微鏡的血尿)など、おしっこに関する悩みや相談から泌尿器科の病気で比較的多く扱う尿路結石(それぞれの結石の存在する部位により腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、尿路性器感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎)や最近増加傾向にある前立腺がんなど各疾患の診断及び治療について、できるだけわかりやすく患者さん御自身の病状をご理解いただき、それぞれの患者さんに応じた医療を目指して診療を進めております。

対象とする主な病気

腫瘍
副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺腫瘍、精巣腫瘍など
結石
腎結石、尿管結石、膀胱結石
排尿障害
前立腺肥大症、頻尿、尿失禁、排尿困難など
炎症
腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎など
婦人泌尿器(ウロギネコロジー)
尿失禁、膀胱瘤、間質性膀胱炎など

検査・診断方法

体外衝撃波腎尿管結石破砕治療(ESWL) ~体を切らず痛めず結石だけを砕く!~

ESWLは、体の外から衝撃波を結石に当てて細かく砕く方法で、手術といってもメスを用いるわけではありません。鎮痛剤のみの無麻酔下に1回の治療時間は約1時間です。砂状に破砕された結石は尿と共に自然に体外に排出されます。排出までの時間は患者さまによって異なりますが、多くは数日から1~2週間程度です。副作用や後遺症もほとんどなく、現在では尿路結石の多くがこの方法により治療されています。結石の大きさ、固さ、位置などにより数回の治療が必要となることがあります。当科では原則的に初回の治療は1泊入院していただき、次回以降の治療は外来で行なっております。

治療の特長

  1. 体が傷つきません。
  2. 治療時間は短く1時間以内で終わります。
  3. 痛みがほとんどなく、麻酔が不要です。
  4. 副作用・後遺症がほとんどありません。
  5. 再発の場合の治療法としても最適です。

注意

結石の位置や大きさによっては、治療の前後に、泌尿器科的処置法を併用する場合があります。

WAVE 治療(経尿道的水蒸気治療)

からだへの負担が少ない治療

針で数か所刺すだけなので傷がほとんどありません。低侵襲であることから、合併症のリスクが高い患者さんや高齢、認知機能障害など、術後の身体機能低下リスクが高い患者さんにも適応可能です。また、抗血栓薬を内服していても受けられます。

手術時間10分程度

前立腺の肥大組織の形状や位置にもよりますが、大体10分程度です。なお、麻酔を含めた時間は、麻酔の種類により異なります。局所麻酔、腰椎麻酔、全身麻酔いずれでも実績はありますが、患者さんに適した麻酔方法を担当医が考慮します。

治療効果が持続

米国で実施された臨床試験では、前立腺肥大症の状況を判断するIPSS(国際前立腺症状スコア:自覚症状の問診)やQOLスコアの5年間の有効性が報告されています。また、5年間の再手術率も4.4%と低い数値が報告されています。

WAVE 治療法

前立腺内に送り込まれる水蒸気は103℃ですが、体温で冷やされ水に戻ります。このときに発せられる熱エネルギーが肥大組織に影響し、細胞を壊します。壊死した細胞が1~3か月をかけて自然に体内に吸収されることで、前立腺肥大症の症状を和らげます。

WAVE 治療の流れ

麻酔

手術を始める前に麻酔を投与します。

治療箇所の特定

まずはじめに、WAVE治療専用機器を用いて、水蒸気を注入する治療箇所を特定します。

水蒸気の注入

治療箇所を特定したら水蒸気を注入します。患者さんの前立腺の状態によって、水蒸気を注入する箇所や回数は異なります。

カテーテル留置

水蒸気を注入し終えたら尿道カテーテルを留置し手術は終了です。

手術後

組織の自然吸収は、患者さんによって異なりますが術後数週間から1か月後から始まります。

診療実績

手術名2021年度2022年度2023年度
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)102件96件92件
前立腺生検70件67件48件
膀胱腫瘍手術51件30件21件
尿管結石砕石術(TUL)22件23件23件
前立腺切除術21件19件10件
膀胱結石砕石術6件10件12件
その他19件19件22件

休診代診

現在、予定されている休診はありません。

担当医表

泌尿器科

急遽、担当医が変わる場合がございますのでご了承ください。

女性医師
午前午後

診療なし

診療なし

午前午後

山下 遥介

診療なし

当院は 神戸市の2次救急輪番病院 に参画しています。 救急患者様は日曜・祝日も24時間受け付けております。

24時間365日 地域救急医療の中核病院として、緊急な治療が必要な患者さまに対応するための受け入れ体制を構築しています。

夜間・休日の救急外来

夜間・休日診療のご案内

外来担当医師

泌尿器科部長
森下 真一 (Shinichi Morishita)

泌尿器科

泌尿器科疾患は多岐にわたり、一応どのような疾患にも対応しておりますが、時には患者様の満足が得られないこともありますが、できる範囲内で診療に当たっておりますので、宜しくお願いいたします。

専門・得意分野 泌尿器一般
略歴 昭和年 山口大学医学部卒業
昭和57年 神戸大学医学部付属病院 泌尿器科研修医
昭和62年 神戸大学医学部大学院卒
資格・免許 日本泌尿器学会専門医
日本泌尿器学会指導医

竹丸 紘史 (Hirofumi Takemaru)

泌尿器科

ドクターズ・インタビュー

専門・得意分野 泌尿器科
略歴 平成28年 近畿大学 医学部 医学科卒業
平成28年 福山市民病院 研修医
資格・免許 da Vinci certificate
緩和ケア研修修了
所属学会など 泌尿器科学会

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