私にとって忘れられない患者様のひとりに「ふれあい看護体験」で出会った方がいます。気管切開しており、吸引刺激で咳込み、涙を流していたことが当時高校生の私にはとてもショックでした。その後、ボードに「こんなかんじゃもおん・・、りっぱなカンゴフになり・・」とふるえた字がありました。唖然としていた私の表情を見て、メッセージをくださったのです。私がはじめて患者様から学んだ日でした。
様々な状況下にある患者がいることだけではなく、相手を察する、相手を思いやる気持ちを患者様が私に教えてくれました。
地域包括ケア病棟師長 白井 由紀