「コロナ」…私たちはこの2年間その見えない存在にどれほど脅かされたことでし ょう。日常が戻ったかのように見える最近でも未だとどまることはありません。 世界情勢も混沌とし、「生きる」ことの困難さを感じてやみません。 「コロナ」に翻弄されながらも看護師としての道をたゆまず歩み続けた新人看護 師36名をお迎えすることに至り、入職式では感慨深くその姿を拝見しておりまし た。 私たち看護師がその責務を担い実行するのは、私たちを必要とする患者様の存在 がそのすべてです。忘れてはなりません。患者様なくして私たち看護師の存在は ないのです。国家資格である看護師は看護実践のプロフェッショナルです。プロ フェッショナルとしての精神の探求とその技の追求にゴールはなく、日々自身の 実践を省察しながら練磨していくこともその責務です。 現場は慌ただしく時に忙殺され、看護師であることの意味を何度も自身に問い直 すことに遭遇することもあるでしょう。新人看護師の皆様、これから始まる看護 という海原ではお一人ではないことをお伝えしておきます。私たちと共に看護実 践家としての未来へと向かいましょう。皆様のご入職を心より歓迎いたします。
2022/04/01記 看護部長 入学佐美里