私は現在、救急ユニットに所属しています。救急では、あらゆる疾患や重症度、子供からお年寄りに至るまで、様々な方が来院されます。そのため、対応には広範な知識や技術が求められます。看護においては、特定の領域における「専門性」を持つことが重要とも言われておりますが、矢張り、あらゆる患者さんへ柔軟な対応をするには、総合的にケアする力を持ち合わせていくことも重要であると考えます。私たち、救急では各々の専門性を持ちつつ、看護師としての総合力を身につけていけるように日々、様々な経験を積み重ねていくことを大切にしています。
患者さんは、同じ疾患だとしても、誰一人として同じ人はいません。それぞれの特性や背景を持っておられます。このような個別性への対応をしていくためには、看護師としての総合力が求められると思います。私たち看護師の目標である、患者さんの回復力を最大限に引き出していくためには、専門性と総合性を発揮できる看護ケアの提供が重要であると私は考えています。
救急ユニット看護師長