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CT(コンピュータ断層撮影)

CTとは?

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)検査とは、体の周囲からX線を照射することによって得られた断面の情報を画像再構成し、断層(輪切り)像が得られる検査です。

CT検査の特徴として体内の立体的な構造の情報が得られるため、通常のX線撮影などで検出されにくい小さな病変を見つけることができ、なおかつ広範囲な撮影も可能です。造影剤を用いる事により血管の走行、異常の有無、良性悪性腫瘍の鑑別など詳しく調べる事ができます。薄いスライスで撮影された数百枚の画像を重ね合わせて得られる3D(三次元立体)画像は、病変部や血管また骨などの位置情報を多方向から容易に把握できるので、診断や治療等へ活用されています。
当院では2019年5月に、最新型の64列(64スライス)マルチスライスCT装置(シーメンス社・SOMATOM Perspective)を導入し、検査精度向上、被ばく低減に努めております。

診断精度の大幅な向上

肺がんの早期発見には現存する検査中最も高感度といわれています。病変や血管走行を立体表示することで、一層正確な診断が行えます。肝疾患では、肝細胞癌合併の早期発見が可能となり、治療に直結します。

3次元画像解析システムボリュームアナライザー
SYNAPSE VINCENT

負担の少ない息止めで広範囲を検査

体の回りを0.4秒の速度で1回転し、64スライス同時収集可能なので、広範囲を一度に撮影できます。撮影時間の短縮により、被ばくの軽減にもつながります。

CTとは
CTとは

CTに関するQ&A

CTって普通のX線検査とどこが違うの?
従来のX線検査では、造影剤を使わなければ写し出せなかった実質臓器(肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・膀胱・子宮など)を写し出すことができます。
また、通常のレントゲン写真では任意の平面としてのみ写真で写し出されますが、CTでは任意の断面をTVモニタで確認します。
細かい間隔で連続して撮影した場合は、横断面や縦断面など任意の断面像や3D画像に変換して見ることができます。
使い方によって色々なことができるのですが、被曝線量も多くなってしまいますので、健診の場ではできるだけ少ないX線量で検査できるよう留意しています。
造影剤とは?
造影剤とは、ヨードを含んだ液体の薬で、病変を明瞭に確認できたり、血管の状態を評価するのに役立ちます。 通常、腕の血管(静脈)より注射し検査を行います。
まれに副作用(アレルギー)が起こる場合があります。
軽い症状はくしゃみ、吐き気、かゆみなど、きわめて稀ですが重い症状は血圧低下、呼吸困難などを生じることもあります。
当院では、こうした副作用に対して万全の体制をとっています。
造影剤は何故必要なのですか?
CTは従来のX線撮影では写し出せなかった部分まで、比較的簡単に撮影できるようになりました。
例えば脳の出血や肝臓の腫瘍などでは、検査時期によって正常でないことは認識できるものの、出血直後や腫瘍の性状(良悪性など)に苦慮することが生じます。このような場合、造影剤を使用することでより質の高い情報を得ることが可能となります。一般には、造影剤を使用しない時期の画像と、造影した後の画像を比較しながら精度を高めています。造影剤はより正確に診断しやすくするために必要とされています。
ただし、脳CTや肺がん検診などでは、事前に何らかの疾患が分かっている場合を除き、造影することはありません。
MRIとCTとの違いは?
外見上は似ていますがMRIはX線を使わない点がもっとも異なるところです。
MRIは強力な磁場をもち、体内の水素原子に働きかけます。そのときに生じる信号の強弱をコイル(アンテナ)で拾い集め画像表示します。
CTがあまり得意でない領域(頭部でも目や鼻の周辺などの骨に囲まれた部分や筋肉など)をもっとも得意とします。また、CTに比べ任意の方向の断面像を見ることに長けています。
しかしCTはMRIに比べて検査時間が短いという特徴があります。検査目的によりCTとMRIは使い分けられています。
一般に、胸部や腹部の検査、手術で金属が体内にある場合などではCT検査、脳神経領域や婦人科領域、整形領域ではMRI検査が中心となることが多いようです。

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