当院は明治40年(1907年)の開設以来110年以上の長きにわたり、地域に根ざした病院として、患者さまとご家族、そして地域のすべての方々との心のふれあいを大切にした医療を提供してまいりました。
現代社会を取り巻く環境は日々刻々と変化、複雑化し、医療は高次元、高機能そして多様性が求められています。私達は時代のニーズに正確に応えることができる「医」とは何かを考え、良き伝統を大切にしつつも常に進化を続けてまいります。社会は病院に医術だけではなく、健康術を求めています。
健康、未病の段階から万一に対応する急性期医療、そして安心の社会復帰まで、私たちは健康、医療に関わるすべてが提供できる体制を構築しています。
市民公開講座、健康教室、地域・学校活動へのなどの健康啓発活動を通して、地域住民の皆さまとともに健康社会づくりの構築を進めています。同時に予防医学にも力を入れ、健康管理センターでは最新の医療機器を駆使して疾病の早期発見に努めており、そして救急も含めた万一の際には、診療部門がスムーズかつシームレスに精密検査、治療等の急性期医療へと即応できる体制を整えています。
加えて国の施策である地域医療構想に対応すべく、地域包括ケア病棟が併設され、急性期医療を過ぎた患者さんが安心して在宅復帰ができるよう、リハビリ部門、退院支援部門など多職種連携のもと、一日も早い社会復帰ができるようお手伝いをしています。
当院が提供する健康事業を通して地域のすべての方々が健康寿命を延伸され、いつも笑顔で生き生きとお過ごしになることを心から願って止みません。
私ども神戸百年記念病院職員一同は、私たちの理念である“地域になくてはならない病院になる”を全うするため、これからも飽くなき努力を続けていくことをここにお誓い申し上げます。