先輩看護師インタビュー

Interviews
地域医療総合支援センター
訪問看護室
皮膚・排泄ケア認定看護師

日高 安澄さん

自分が学んできたことを還元し
Simple Is Bestかつ継続可能なストーマ&スキンケアを提供したい

看護師の業務の中で、患者さんの排泄に関するケアは、大きなウエイトを占めていると思います。まだ皮膚・排泄ケアの認定看護師の資格を取得する前は、当院にもストーマを装着する患者さんが増えてはいるものの、専門的な知識や経験をもつ看護師はいませんでした。看護師としても試行錯誤を繰り返しながらケアを提供し、「今日は漏れてない。良かった!」という状況を患者さんと共有できることは責務でもあり、喜びを感じながら業務をしていましたが、医師は患者さんのことを考えてさまざまな指導や指示を行いますが、それが必ずしも患者さんにとってベストなのかと思うことも多くあり、「根拠がしっかりしている上で処置をしていきたい」という気持ちが強くなっていきました。
その現状を打開し、患者さんが安心できるストーマケアを提供するにはエビデンスが必要だと感じ、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。実際、学校に通うことは勉強することは大変ですが、新しい発見もありましたし、同じ目標を持った仲間と学ぶことは刺激にもなりました。

資格を取得後は、どうやって当院の中で学んだ知識・技術を活かしていくか、考えること、トライすることはたくさんありました。まずは病棟のスタッフへの教育と、皮膚・排泄ケアに興味を持ってくれるスタッフの育成からスタートしました。さらにトライしたのが、ストーマケア外来です。看護師が外来を実施することは、周囲の看護師にも良い刺激にもなり、一つの目標にもなれたのかなと思います。

現在の私は、訪問看護師として患者さんやそのご家族と接しています。スキンケアやストーマケアという部分は病院内と患者さんのご自宅でもやることは同じですが、よりシンプルなケアが必要だという点です。安心して生活していただくためにはどういったケアが良いのか、日々患者さんやご家族と考えながら取り組んでいます。同時に、同じ訪問看護に携わるスタッフにも指導を含めたサポートを積極的に行っています。

前述のように「便がもれる」ことは、在宅での安心した療養生活に大きな影響を及ぼします。皮膚・排泄ケアはスキンケアも重要ですので、ストーマの有無にかかわらず、毎日のケアの中でのポイントもあります。今の私の目標は、スキンケアを中心としたより質の高い看護を、病棟や外来、そして病院の外へも普及していくこと。患者さんもいろいろな背景がありますし、看護師にも経験が浅い人もいます。すべて同じケアではなく、状況に合わせながら、より簡単で安全・安心度の高いケアを提供する環境をつくり上げていきたいと考えています。